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2026.03.18 レース結果

2026 D.I.D全日本モトクロス選手権 第1戦 レースレポート

2026 D.I.D全日本モトクロス選手権 第1戦 レースレポート

【全日本モトクロス選手権 レポート

2026 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ

1戦 中部大会ダートフリークカップ

2025年315日(日)

三重県/いなべモータースポーツランド

天候:晴れ

気温:14

コースコンディション:ドライ

観客:2,039

2026年の全日本モトクロス選手権は、例年より約1ヵ月も早い3月中旬に開幕を迎えた。今季のシリーズは、昨年より2戦増えて年間9戦となる。

開幕戦の舞台は、全日本初開催となる三重県のいなべモータースポーツランド。中部大会が実施されるのは、じつに30年ぶりとなる。コースは、観客席やパドックに対してすり鉢状の谷側に設けられており、基本的にはタイトなレイアウト。本来はハードパックのコースだが、大会直前の入念な整備により、かなりソフトな方向に改善されていた。

Westwood MXは今季、全日本最高峰のIA1クラスに参戦する3名のライダーと、ウエアやブーツやゴーグルなどに関するプロモーションライダー契約を結び、レース活動をサポートする。西條悠人選手(#311)は、IA1のルーキーイヤーだった昨年にランキング6位を獲得。今年も「Kawasaki PURE TECH Racing」から参戦する。浅井亮太選手(#7)も、昨年は初のIA1挑戦ながら年間7位に。今季はこれまでと同じヤマハ系の「BLU CRU YSP浜松 BOSS RACING」に移籍した。2017年のIA2チャンピオンでもある渡辺祐介選手(#110)は、ヤマハからホンダにマシンをスイッチ。新たに立ち上げた自身の「TEAM YUSUKE with CARRY」から上位復活を誓う。

IA1クラス ヒート1

IA1クラスの決勝は、15分+1周の3ヒート制で実施された。今大会は、オープニングラップのみ大幅にショートカットされたレイアウト。西條悠人選手(#311)は好スタートを決めると、ホールショットを奪ったライダーの転倒により順位を上げ、1周目を2番手でクリアした。渡辺祐介選手(#110)は7番手からのレースに。しかし浅井亮太選手(#7)は転倒を喫し、1周目23番手と大幅に出遅れた。

レース序盤、西條選手は後続を34秒離して2番手をキープ。一方で、先頭を走る昨年のチャンピオンにはじわじわと離された。しかしレースが折り返し地点を迎えた頃から、西條選手がペースアップ。7周目にはベストラップタイムもマークし、トップとの距離を縮めていった。そして終盤には完全に接近。すると残り2周となった11周目に相手が転倒して遅れ、西條選手が全日本最高峰クラスでの初優勝を手にした。

スタート直後は上位を狙えるポジションにいた渡辺選手は、2周目にクラッシュして23番手あたりまで後退。懸命に追い上げを続け、最後は6台による11番手争いに加わったが、不本意な13位でのチェッカーとなった。浅井選手は、1周目の転倒でフロントブレーキにトラブルを抱えた状態で走行。同じく最後は11番手争いの集団に入ったが、先行することはできず15位でフィニッシュした。

IA1クラス ヒート2

ヒート2は午後最初のレースとして実施。鈴鹿山脈から吹き降ろす強風は、昼頃からさらに激しくなった。スタート直後、西條悠人選手(#311)は5番手あたりのポジション。ところがオープニングラップ序盤のジャンプで、前のライダーと空中接触。これにより西條選手のみ転倒し、最後尾からのレースとなった。渡辺祐介選手(#110)は7番手、浅井亮太選手(#7)は8番手で1周目をクリアした。

2周目、浅井選手が渡辺選手をパス。上位勢に転倒があったため、浅井選手は6番手にポジションをアップした。3周目以降、4番手争いは浅井選手まで3台がワンパックに。渡辺選手はここから23秒遅れた。4周目、最初のクラッシュでマシンにダメージを抱えた西條選手が、この影響により今度はコーナーで転倒。これにより西條選手は、カラダは自力でマシンを押せる状態ながらレースをリタイアすることになった。

7周目、集団から抜け出してリードを奪っていた4番手のライダーが、転倒により大きく後退。これにより浅井選手は5番手に順位を上げ、すぐ目の前を走るライダーを追い続けた。一方、渡辺選手は1台の先行を許し、7番手に順位を下げた。レース終盤、浅井選手は4番手争いの勝負に持ち込むことができず、そのまま5位でフィニッシュ。渡辺選手はラスト2周でミスして順位を下げ、9位でゴールした。

IA1クラス ヒート3

今大会最終レースとなったヒート3。朝の段階では土が湿っている区間がかなり多かったコースは、陽射しと暴風によりだいぶ乾き、カタいワダチが路面に刻まれているという、難しいコンディションとなった。西條悠人選手(#311)は、このレースでもまずまずのスタートを決めて、ショートカットされた1周目を7番手でクリア。ところが2周目、コーナーのワダチで弾かれて転倒し、最後尾となる23番手まで後退した。

渡辺祐介選手(#110)はスタートで出遅れ、オープニングラップは13番手。浅井亮太選手(#7)はさらにその後方に沈んだが、フルコースとなった2周目には渡辺選手が9番手、浅井選手が10番手まで順位を上げた。3周目、渡辺選手は1台をパスして8番手。しかしこの段階で、前とは4秒ほどのギャップがあった。翌周、浅井選手も1台を抜き、これで渡辺選手の背後に。5周目には浅井選手が先行した。

しかしこの段階で、7番手のライダーとは大きなギャップ。浅井選手は最後まで諦めずに追い続けたが、届かず8位でフィニッシュした。渡辺選手は、レース終盤までポジションをキープしていたが、レース序盤に一度抜いた相手に再逆転を許して10位でゴール。西條選手は、転倒した際に再びマシンがダメージを受け、何度かピットピンして修復を試みたが改善せず、ポイントを獲得するために周回を続けて最後尾でゴールした。

浅井亮太選手(#7) ヒート1=15位/ヒート2=5位/ヒート3=8位

「ヒート1は、スタート直後に転倒。これでフロントブレーキが効かなくなり、その焦りから空回りして15位に終わりました。ヒート2はスタートがそれなりに決まり、ほとんど誰も抜いてないですが、淡々と走って5位でした。ヒート3は、スタートで完全に出遅れ。あまり覚えていないのですが、するすると前に出られたときには前が離れていて、8位に終わりました。レースで使用するウエアなどのブランドは昨年と同じですが、100%のゴーグルはアルマティックを使用します。フラッグシップのアルメガと同様のワイドなレンズで、非常に視野が広く、今日のような荒れた路面でもラインを見つけやすいのでオススメです」

渡辺祐介選手(#110)ヒート1=13位/ヒート2=9位/ヒート3=10位

「心機一転、ホンダに乗り替えて挑みます。今季は開幕がいつもよりも早く、シーズンオフが短かったので、その中でできる限りの準備をしてきましたが、結果としては準備不足の部分も多数。とはいえ、昨年よりはしっかり走れている感じもあるので、次戦までにはバイクともっと仲良くなって、トップグループでレースできるよう取り組んでいきます。今年もウエアはFLYを使用。軽くてストレッチが効いていて耐久性に優れるという長所はこれまでと同じですが、キッズ時代のKX65を除いたらずっとヤマハでレースしてきたので、赤いウエアを着るというのが自分の中でとても新鮮で、とにかくテンションが上がります!」

西條悠人選手(#311)ヒート1=優勝/ヒート2=DNF/ヒート3=23位

「ヒート1は、レースの途中で自分の悪い部分に気づき、うまく修正できました。これによりトップに接近。相手が転んだので結果的に棚ボタでしたが、プレッシャーは与えられていたと思います。初優勝はもっとうれしいかなと思ったのですが、残り2ヒートを落とさないことが重要だと思って、より気が引き締まりました。しかしヒート2では、スタート直後にジャンプで他車と接触して転倒。この際にマシンが破損し、この影響でもう一度転び、リタイアを決めました。ヒート3は、クラッシュによるカラダへのダメージが原因で転倒。これでまたマシンが不調になり、完走するのが精一杯でした。でも、カラダとマシンがいい状態なら優勝できるとわかったので、リセットとアップデートをして次戦に臨みます」