【全日本モトクロス選手権 レポート】
2026 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ
第3戦 21Groupカップ
2026年5月23日(土)・24日(日)
埼玉県/オフロードヴィレッジ
天候:曇り
気温:22度
コースコンディション:ドライ
観客:6,131人(2日間)
2026年の全日本モトクロス選手権シリーズは、関東大会に相当する第3戦21Groupカップを迎えた。その舞台となったのは、埼玉県のオフロードヴィレッジ。荒川と入間川に挟まれた場所に位置する、ほぼフラットな河川敷に設けられたコースで、連続ジャンプとリズムセクションとタイトターンを中心に構成されたレイアウトを特徴とする。
今大会には変則的なスケジュールが導入され、IA1クラスとIA2クラスとレディースクラスの予選と決勝は、すべて日曜日に実施。決勝はいずれも15分+1周に設定され、IA1クラスとIA2クラスは3ヒートが繰り広げられた。その日曜日は朝から曇天。前日の夕方から小雨が降ったが、路面はマディにまでは至らず、徐々に乾いてハードパック化していった。朝のタイムアタック予選と、散水が実施された昼休憩直後は水分量が多めでスリッピー。その一方、朝からの走行で路面には深いワダチが何本も刻まれ、攻略が非常に難しい路面状況となった。
Westwood MXは今季、全日本最高峰のIA1クラスに参戦する3名のライダーと、ウエアやブーツやゴーグルなどに関するプロモーションライダー契約を結び、レース活動をサポートしている。ベテランの渡辺祐介選手(#110)は諸事情により欠場となったが、IA1で2年目のシーズンを戦う「Kawasaki PURETECH Racing」の西條悠人選手(#311)と浅井亮太選手(#7)が今大会に挑んだ。
IA1クラス ヒート1
IA1クラスの決勝は、15分+1周の3ヒート制で実施された。朝に実施されたタイムアタック予選では、西條悠人選手(#311)が8番手、浅井亮太選手(#7)が11番手タイムとやや苦戦。決勝ヒート1では、西條選手が8番手で1周目をクリアしたが、有利なグリッド選択ができなかった浅井選手は1周目17番手と大きく出遅れた。西條選手は、2周目に1台の先行を許すと、5番手争いを繰り広げる5台の最後尾で周回。集団がばらけ始めると、5周目に1台を抜いて8番手に順位を上げた。
これでリズムを掴んだ西條選手は、5周目と6周目にも1台をパスして7番手浮上。すぐ前を走る6番手のライダーを僅差でマークすると、9周目に逆転を果たした。この段階で、5番手とのギャップは約3.3秒。ペースを維持した西條選手は、最終ラップとなった13周目に追いついて逆転し、5位でチェッカーを受けた。浅井選手は、タイトなコースレイアウトと、荒れてラインが限られた路面状況ということから思うような追い上げができず、12位でチェッカーを受けた。
IA1クラス ヒート2
午後最初のレースとなった決勝ヒート2は、散水作業が施されたスリッピーなコンディションでスタートした。西條悠人選手(#311)と浅井亮太選手(#7)は出遅れ、西條選手が1周目13番手、浅井選手が同14番手と苦しい展開。それでも、両者ともに上位進出を諦めることはなかった。2周目には、西條選手と浅井選手がひとつずつポジションアップ。翌周には5台による僅差の9番手争いに加わると、4周目には西條選手が2台、浅井選手も1台をパスした。
この4周目、上位勢では2台が転倒して後退とリタイアがあり、これで西條選手は8番手、浅井選手は10番手まで一気にアップ。翌周には浅井選手がさらに1台を抜き、再び西條選手と浅井選手が連なって前を追った。8周目、西條選手はマークを続けていたライバルをパス。翌周には浅井選手も続き、これで西條選手が7番手、浅井選手が8番手となった。なおも両者は追い上げを続け、12周目に西條選手、最終の13周目には浅井選手が1台をパス。西條選手が6位、浅井選手が7位となった。
IA1クラス ヒート3
予選での低迷により、これまでの決勝2ヒートではいずれもスタートで苦しんできた西條悠人選手(#311)と浅井亮太選手(#7)だったが、今大会の同クラス最終レースとなった決勝ヒート3では、浅井選手がその修正に成功して、オープニングラップで5番手の好位置につけた。一方、西條選手は1周目14番手。厳しいポジションからの追い上げを強いられた。2周目、3番手だったライダーが転倒したことで、浅井選手は難なく4番手を奪取。接近戦を繰り広げる前の2台を追った。
4周目、浅井選手はこのうち1台を抜くことに成功。これで3番手に順位を上げると、2番手を僅差でマークした。しかし後ろからも1台が近づいており、5周目には三つ巴の2番手争いに。浅井選手は6周目に先行を許すと、その後は前の2台にやや離されてしまった。ラスト2周となった12周目、背後からライバルに迫られた浅井選手は、ポジションを守れず5番手後退。そのまま5位でゴールした。西條選手はマシントラブルでペースが上がらず、13位で完走した。
西條悠人選手(#311)ヒート1=5位/ヒート2=6位/ヒート3=13位
「今大会は、すべてのヒートで表彰台圏内を目標に掲げ、それに向けて練習を重ねてきましたが、決勝はスタートが決まらず、厳しい展開になってしまいました。ヒート1は、1コーナーでアウトに膨らんでしまいました。その後はリズムよく乗れていましたが、レース時間が短かったこともあり、5位までしか追い上げられませんでした。ヒート2は、スタート直後にスリップして出遅れ。かなり散水されていてスリッピーでしたが、前戦はマディレースで、そこから滑りやすいコンディションへの対策は練ってきていたので、走りそのものは悪くなかったと感じています。ヒート3は、残念ながらマシントラブルが発生。戦えるような状況になく、チェッカーを受けることに専念しました。課題はスタート。ラップタイムは悪くないし、次戦は地元のスポーツランドSUGOで開催されるので、表彰台ではなく開幕戦以来の優勝を狙って準備します!」
浅井亮太選手(#7) ヒート1=12位/ヒート2=7位/ヒート3=5位
「移籍後初となるチームの地元大会ということもあり、表彰台を目標に挑み、レース時間が短いことからそのチャンスは十分にあると思っていましたが、まだまだ実力が足りていませんでした。じつは開幕戦から今大会のヒート1まで、ずっと調子が悪く、あまりいい感覚で乗れていなかったのですが、コーチのサポートもありヒート2で改善。ヒート2も、ヒート1と同じくスタートはとてつもなく悪かったのですが、短い時間でしっかり追い上げることができました。自分の意思とライディングが噛み合う感覚は、ヒート3でも継続されていたので、次戦はしっかりスタートを決め、自分のライディングをすべて出し尽くして表彰台を目指します。今年は、CROSS AIR Xという新しいSIDIのブーツを使用しているのですが、従来モデル以上に履き心地がよくて気に入っています。カラーバリエーションも豊富で、THORのウエアとのマッチングも考えながら着用しているので、ぜひブーツにも注目してください!」
